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2011.11.25 Friday ... - / -
#道化師の朝の歌
五時半から五時四十五分の間に目を覚ます。目を覚ますだけで、覚醒するわけじゃない。三十分から四十五分かそれくらい、布団の中で微睡むのだ。それは一日の中で、とても贅沢な時間だ。
携帯のフラップを開いて、うんざりとしながらベッドから這い出るのがだいたい六時十五分。目覚まし時計は、あるにはあるけれど、電池が切れている。電池の切れた時計は、少し物悲しい。

鞄の用意は前日の夜にすることもあるし、そうでないこともある。革製の少女趣味の学生鞄は、使い始めてまだ二年ほどにも関わらずくたびれ切っている。詰め込まれる教科書やノートの量を考えれば当然のことだ。ノート!CampusのA罫。ルーズリーフも使わないわけではないが、私はこのノートに全力で拘っている。固執していると言ってもいいかもしれない。赤い背表紙が整然と並んでいると、それだけで清々しい気分になる。多いときには七、八冊。何にこんなに使うんだろう、と思わないでもないが、実際使うので仕方がない。学校というのはそういうところだ。目的もわからず到達点も決まらずそれでも頭だけはいっぱしに使わざるを得ない。

学校がある日の朝はシリアルと決めている。それから紅茶。ミルクのときは濃い目に、レモンのときは甘めに。ストレートは滅多に飲まない。夏はアイスで冬はホット。パンは口の中でもそもそして食べるのに時間がかかるし、朝からご飯は食べられない。朝は時間もなければ食欲もないのだ。休日は、果物や卵やウィンナーやチーズ、近所のおいしいパン屋さんの焼きたてを、何分もかけて何杯ものココアと咀嚼するけれど、それは年に数えるほどしかない。だからこそ大切でもある。

家を出る準備の過程で、私が何にもっとも時間をかけるかと言えば歯磨きだと思う。私は歯磨きが好きだ。顔を洗って、水とドライヤーで適当に寝癖を直して気まぐれにワックスで髪を弄ったあと、ひたすら歯を磨く。そこで漸く、ずっとぼんやりとしていた身体がしゃんとする。化粧はしない。興味がないわけではないが、そんな余裕は今のところ、心にもお財布にもない。

お気に入りの、茶色の地に青いボタンがついたカバの絵柄のランチョンマット、保冷も保温もできるスグレモノ、に包まれたお弁当を鞄の中に突っ込んで、一応リーガルの、歩き方がおかしいせいで靴底が変なほうに削れているローファーを履いて、玄関を出て朝の空気を吸う。朝はいい。触れればしゃん!と音がしそうなほど、澄み渡った空気。空はどこまでも透明で美しい。始まるであろう一日に期待なんかしない。当たり前を当たり前として享受するために、ヘッドフォンから聴こえるアヴェ・マリアに意識を移しながら、ずんずん進む。私の足取りとともに、平凡な一日も、また。

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客観的に
描写的に
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2011.11.25 Friday ... - / -
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