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2011.11.25 Friday ... - / -
#飛ぶための羽根を持たないから、飛ぶ努力をしないのは、違うだろう
「パッチギ!」を観賞する。
痛かった。すごく、痛かった。
血で血は洗えないと思う。暴力はあまりに非生産的だ。甘いと言われようとも、私は音楽や文学の力にこそ、縋りたい。結局のところ、私は救われたいのだ、いつだって。理想論しかないことを理解してそれでもやっぱり。傷つけることは傷つくことだ。誰だって傷つきたくはない。相手のナイフを受容することは絶対に、敗北とは異なる。優しいことは弱いことではないし、弱さは守ってあげなければならないものでもないのだ。
弱者のしたたかさも、同時に見せ付けられ、感じた。主人公の日本人の青年が在日朝鮮人の友人のお通夜で責め立てられるシーンがある。そのコミュニティでは彼だけが異端で、忌むべき存在だった。確かに、日本が過去に行った仕打ちは許されない。許してもらえるとも思わない。そこは、じくじくと膿ましたまま「日本人」が生きる義務を背負っている点だ。この咎を忘れることは、何よりも失礼で無礼な行為にあたる。でも。日本=彼ではないのである。それを誰より知っている人たちが。国家≠個人だと全身で認識している人たちが。言ってはならない、詰ってはならない。なんとも報われない話だ。国からの解放を何より願う人が一個人に国を背負わせるなんて。日本に非がないとは言わない。でも、彼には何一つ、責め立てられる要因がなかった。在日と呼ばれる人々がそう呼ばれる以前に個人であるようにまた、彼も日本人である以前に「彼」なのである。
そもそも、「国」とは何なのだろう。私たちを束縛して搦め捕るものの正体は。夢見がちな表現をすれば、国境は、私たちの心の中にこそある。それを痛感して、締め付けられて、どうしようもなくなる。
痛い。すごく、痛い。
だからこそ、知らなければならない。考えなければならない。
この痛みを忘れてしまわぬよう。途絶えさせてしまわぬよう。
いつの日か、根本的な治癒が叶うと信じるためにも。
*****
「在日」の彼らの青春は金城一紀の著書に詳しい。どれもおすすめだけど、「GO」はやはり別格。一読の価値あり。
2007.05.19 Saturday ... comments(0) / trackbacks(0)
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2011.11.25 Friday ... - / -
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